ひたすら全裸靴下で唱題を続けると、携帯が鳴り出した。
どうやら高校の同級生からメールが来ていた。

Jちゃん「もっこり君は分がるど思うげど、俺プロボクサーさなりでくてボクシング部さ入ったんだげど人間関係最悪だし、どう頑張っても先生にも一緒に部活やってる仲間にも認められないで陰口ばっか。マジでしんどいわ。。。」
 
このような内容だった。メチャクチャびびった。
悩んでいる友達に仏法を教えたいとずっと祈っていたらメールが届いたのだ。
部活で無視などされて、いじめに遭っていて体育館で泣いている彼の姿は度々見ており私も心配になっていたことから、すぐにメールを返した。

もっこり「ずっと真面目にボクシング頑張ってきたじゃんの。それでも認めでもらえねど辛いよの。Jちゃんみでぇな人は仏法やって努力報わいだ方がいよ!一緒に仏法やんねが?詳しい話だばASさんって人が全部説明してくれっから。」

Jちゃん「ASさん?仏法?お坊さんの知り合い?」

もっこり「車屋さん。仏法やってる俺の先輩だよ。Jちゃんイメージしてるのど全然違うど思う。とりあえず一回会って話一緒に聞いでもらわねが?」

Jちゃん「わがった。30(日)の昼ならいよ。」

もっこり「了解!せば30日13時にSKT駅前でどげだ?ASさんど一緒に車で来っさげ。」

Jちゃん「わがった。」

…と、勢いで話してしまったがASさんに電話で確認をとる。

もっこり「ASさん!30日の13時にSKT駅で約束とれたんすけど休みですよね?」

AS「ぉお!有難いの〜もちろん大丈夫だよ。一緒に頑張ろの〜!」


2005年1月30日(日)PM1、SKT駅前にてー


約束通りにJちゃんが駅に来てくれた。
私はビデオ放映の登壇で見聞きした末期ガンも治る内容を話して仏法には凄い力があるから絶対にJちゃんの悩みも解決出来ると話した。
続いてASさんが自分の体験を交えながら噛み砕いて話していく。
1時間程話した末ー

Jちゃん「やってみます。」

そのまま自宅拠点で入信勤行が行われた。


ー2月上旬


自分に自信の無かった私は人助けをした実感から清々しい気分となり、また友達に教えたいと自宅でいつもの如く全裸に靴下姿になり唱題していた。
1時間くらい唱題すると、するとまた携帯が鳴り出す。

SY「彼女から着信拒否にされだ。もう終わりだ…。」

先に書くが、彼は後に私と共に幹部として顕正会で活動することになる。
そして小学校から一緒で家もお隣さんだった彼に私はいつもの様に馴れ馴れしく、

もっこり「 とりあえず今夜会うぞ!」

このようなメールを送信してその日の夜20時にSSKさんと突撃訪問する。
開口一番に、

もっこり「SY!今がら俺達ど一緒に来い。お前にいいモノ教えでやる!」

SYは明らかに怯えている。そりゃそうだ。
私の後ろには支隊一強面のSSKさんが立っているから怯えているのだろう。
だが私は容赦しなかった。

もっこり「今がら1時間だげ時間つくれ!仏法やれば絶対変われる。時間無いなら今すぐ支度して来い!すぐに済ませる。」

SY「いや、今はちょっと…」

もっこり「は?ふざけんなテメーぶっ殺すぞ。こっちが下手に出てりゃ調子乗りやがって。お前みでぇな薄情な奴が罰で無間地獄行ぐんだからな。覚えでろよゴルァ!!」

SY「………(´;ω;`)」

今振り返ると顕正会時代の中でもトップクラスに入るくらいの酷過ぎる勧誘だった。
話を進める前にもし仮に彼がこのブログに辿り着いた時のことを考慮して彼に一言書きたい。


SY.Benよ、本当にあの時はごめんな!
近いうちに連絡先入れておくからもし辿り着いたら連絡貰えると嬉しいです。


SSKさんが苦笑いしながら、SYに話しかける。

SSK「…SY君、ガンダムどが好ぎが?へへへ。」

もっこり(SSKさんの笑顔引きつってらぁ(笑)ってか何で散々俺に頑張ろうって言った挙句にSYのペースに合わせんのかよ!頼むよSSKさん…)

腑に落ちないまま、後日入信の約束をして彼の家を後にしてSSKさんの車中で語り合う。


SSK「もっこり君!あれはやり過ぎだ(苦笑)SY君を救いだい気持ちは分がるし有難い。でも行ぎ過ぎるど却って法下げるぞ!」

もっこり「末期ガンも治せる力があるって聞いたらフツーどんな状況でも誰だってすぐに仏法やると思いますよ!それなのにアイツうじうじしてておかしくないっすか?」

SSK「いやいやいや(苦笑)」 

私はSSKさんの応援で半強制的に入信して勤行ができてたこともあり、SSKさんの対応に納得いかなかった。


ー翌日

ASさん応援のもと、SYの入信が叶った。

入信勤行直後にSYが携帯を開くと着信拒否していた彼女さんから、

「今まで本当にごめんね。うちら、やり直せないかな。。。」

そんなメールが届いていたとのことだった。
SYは猛烈に興奮しながら私たちに携帯を見せながら話していた。
私たちもあまりにも早い展開にびっくりしていた。


ー翌週


私はもっと友達に仏法を教えて悩みを解決させたいと、自宅で1時間くらい唱題していた。
無論全裸に靴下で。
もうここまでくると文底に秘沈されしセクハラである。
しかもまた携帯が鳴り出した。
まったく顕正会の仏様は寛大である(笑)

DM「もっこり久しぶりだの。やべぇよ、実は俺先輩がら目つけられだ。おっかねぐて学校さも行げでねぇ。。。」

もっこり「マジかよ…それはやべぇの。お前何かやらがした?」

DM「いや、俺は何も。でも変な噂流れで俺がとんでもねぇ悪者扱いされでるわ今。」

もっこり「せば俺SSKさんって先輩ど一緒にDMん家行ぐわ。んでお前さ仏法教える。仏法やれば絶対解決でぎっから!今度の土曜の昼1時に大丈夫が?」

DM「おう、わがった。来てくれ!」


土曜日にSSKさんと一緒にDMの家にお邪魔する。

もっこり「うっすお邪魔します。DM久しぶりだの!」

SSK「こんちわ。お邪魔します。」

DMはやつれており無表情だった。
どうやら例の一件以来ずっと引きこもり続けているらしい。
無理もない。例の先輩は地元では知らない人が居ないくらい有名な不良。
中学時代に他校生10人を仲間と複数人でメリケンをつけて顔が変形して病院送りになるまで殴りつけ、1人は失明してしまった。
その場で他校生に同校の女子生徒を何人か携帯で呼び出させ、真冬の中全裸にさせて校歌を歌わせた後雪に1人ずつ埋めてる最中に警察が来て補導されたとのこと。
現場を見ていた女子生徒たちは精神的にかなりのダメージを受けて、うちの何人かは病院通いになったそうだ。
山形県内でも大々的にニュースで取り上げられた。
DMはその先輩と街中で会えば同じような状況になるかもしれない。

私は彼に少しでも気を紛らわせようと、話を聞いた後すぐに仏法の話をした。

もっこり「話はわがった。しんどがったろ、でもDMが勤行始めればもう大丈夫だ。俺はこの前お前に話した仏法をこれがら一緒にやりだい。勤行する場所はすぐ近ぐにある。今がら行ごうぜ!」

DM「俺ん家の近く…マジがよ(爆笑)いいよ、行ぐわ。今がら着替えで準備すっがらSSKさんどタバコでも吸って待ってでくれ。あ、SSKさんも灰皿使ってください。」

SSK「おう、もっけだの。」

彼の家はあの山の麓にある自宅拠点から程近い場所にあった。
携帯はちょっと歩けばすぐに圏外になり、クマなどが出現することも時々あり、コンビニすら一件もない村にあるのかよという気持ちだったのだろう。
無論その村は歩きなのにヘルメットを被る小中学生をよく見かける場所である。ASさんもこの村の出身である。
ちなみにもっけだのは私の地元の方言でありがとうという意味だ。

DMの入信から1週間ほど経ったある日、DMから連絡があった。
聞けば例の先輩と仲良くなって結果的に解決したと。
私も聞いた時はびっくりしたが、何より彼が1番にびっくりしたことだろう。
圧倒されながら、2人で「功徳ってスゲーな!」なんて盛り上がった。

以来Jちゃん、SY、DMと一緒に日曜勤行やビデオ放映に参加するようになる。


ー2005年2月下旬

私はまたまたいつものユニフォーム姿になり、唱題していた。
するとまたまた携帯が鳴り出す。
もう全裸靴下と顕正会での唱題は私の中で勝利の方程式となっていた。

AB「 高望みし過ぎで大学全部落ちそう…あー合格するためにずっとやって勉強頑張ってきたなさ!」

中学時代の先輩のABさんからのメールだ。
先に書いておくが、ABさんも私とともに幹部として、顕正会の活動をするようになる。
ABさんとメールのやりとりを始める。

もっこり「今がらAB君家のアパートさ行ぐがら待ってで!5分で下まで行ぐわ。タバコ吸って待ってろや。AB君さ究極の受験必勝法教えっさげ。」

ABさんは私の2個上の先輩だが当時は付き合いが長かったこともあり、生意気な口のきき方をしていた。

AB「 悪ぃけどあどAY学院の試験残ってで切羽詰まってんなやの。終わるまで家族以外誰ども絶対会わねぇさげ。てがお前が俺に受験の必勝法って(笑)大事な時に冗談はやめろ。3月1日からなら時間作ってやっがら!」

もっこり「どうしても受験終わるまでは会えねぇなが?」

AB「んだ。会えね。」

もっこり「俺のごど愛してるなら1時間だげ俺にくれ!」

AB「しつこいわ。頼むがらマジで3月以降さしてくれ。じゃあの。」

それからメールのやりとりは3月までなかった。


ー2005年3月1日PM7時ABさん宅前にて


AB「落ち着いだがら今日の夜だばいいよ。」

当日の夕方に連絡が入り、彼の家の前で待ち合わせる。
長期戦にしたくはなかったので、タバコに火を付けてすぐに仏法の話をする。

もっこり「AB君、俺仏法やってんだ。もしAB君が仏法やれば宿命転換っていって根本がら良い方向に変われる。報われない努力がなくなってぐ。みんなスゲー功徳貰ってっさげ今がら一緒にやろうぜ!あ、先輩も今アパートの前さ来てるよ。」

AB「わがった。その先輩待だせでも悪いし吸ったら行ぐが。」

2人で駐車場へと向かう。
そこには白いディーゼル車が煙をもくもくと出しながら停まっていた。
運転席からSSKさんがタバコをくわえながら顔を出す。

SSK「ういーす!もっこり君がら話は聞いでるよ!よろしぐの。とりあえず車の後ろさ乗れや。」

ABさんの表情が一気に引きつる。

AB「し、失礼します…。」

車が動き出すと、私は入信報告書をABさんに渡す。

もっこり「移動中で書ぎずらいがもしんねぇげどこれ、書いで。ほれ、ボールペン!」

ABさんのボールペンを持つ指先はひどく震えていた。

もっこり「金はかがんねぇし何も送られねぇがら!わがったら書いで。」

AB「お、おう…。」

ゆっくりと入信報告書を記入する。
近くの公園の駐車場に車を停めてKYさん宅の自宅拠点に着く。

AB「KY?KYってアイツ?」

もっこり「んだ。AB君の同級生のKY。」

AB「あの人もやってんなが。意外だの。」

雑談しながら仏間へと入る。
入信勤行後、SSKさんと解散すると開口一番に、

AB「SSKさんってヤクザじゃねぇよの。報告書書いだげど大丈夫が?あれ書がねぇど海に沈めらぃるど思ってビビりながら書いだんげど。。。」

もっこり「大丈夫だ。俺もSSKさんもみんな書いでる。それにSSKさんは普通の大工さんだ。なんもねぇがら心配すんな。」

AB「そう言われでも不安だの。まあとりあえずわがった。しばらく暇だがら勤行やってみるよ。」

2人で夜空を見上げながら、いっぷくしてこのようなやりとりを行う。
私たちの言葉は、煙と白い吐息と共に夜空にかき消された。


ーこの時から顕正会の仏法で誰人も功徳を必ず頂けるのだと疑うことなく戦い続けた。
全てこの一連の出来事が今後の私の原動力となる。
やがてこれらの現証が、全て魔の通力だったと解る10年間以上の間は…